2011年6月2日木曜日

宮古島 祈りの旅 神と出会うまで 3


17日、いよいよ祈りの聖地巡りが始まる。

先ずは、伊良部島の観光名所でもある下地島の「通り池」、その奥の聖地「なべ底」へ向かう。

なべ底は伊良部島の最高の神々が集まる聖地だ。

通り池へ通じる門前で、立ち入ることの御挨拶の祈りをする。

門の両脇に、吉岡さんが、塩・水・酒と捧げてゆき、整列し祈る。

云うなれば私にとってのそれが初めてのチームでする御神事である。見よう見まねで吉岡さんに従い祈る。訳も分からずただ祈る。私の祈りはいつも只一つ、「ありがとうございます」である。



通り池を通過し、なべ底へ向かう。

なべ底は生まれ変わりの聖地とも云われ、そこで禊(みそぎ)をし純白の心となって御神事にあたるのだ。



沖縄の聖地の多くは、岩や木や場所そのものであり、自然神崇拝である。


中央にある穴が子宮の入り口でそこから母なる胎内・なべ底へ入る。・・・胎道くぐりの儀式だ。

この穴は、普通の体格の大人一人がやっと通れるほどの狭い穴である。

「小錦は生まれ変われないのか!?」などと、まだまだ普通の思考が働く。


胎内は直径が10メートル程の小さなもので、海水と真水が入り混じった浮力の低い水に浸かり禊をする。

我々が入水すると急に波が強くなり、否応なく洗い清められる。

暫し全身を預けた後、ここを出るのだが出口がまた厳しい。

ほぼ直角の岩肌を伝い自力のみで這い登るのだ。・・・他人は一切手を貸してはいけない。


この日は、吉岡さんが独自に敢行した「竜宮神祭」の一環として各地を回った。

琉球の龍脈を全て通す御神事は吉岡さんが過去にされた主要な御神事の一つである。

龍神とか龍脈とか云われてもピンとこない方も多いかと思うが、龍は広義では地球の自然現象一切を司る神であり、地球そのものが龍体である。その働きの違いで、金龍とか、黒龍等と称される。

・・・取りあえず疑問に感じても今は聞き流して下さい。私も最初は「なんのこっちゃ?」・・・でしたから。

胎道くぐりの儀式を終えてから、明らかに自分の何かが変わり、その後終始不思議な感覚に包まれっぱなしの状態になった。

この儀式でなべ底には入らず祈りを捧げる吉岡さんと、もう一人だけ外でお役目をした女性が神憑る。(かみがかる)

このツアーの参加者は、私と吉岡さん以外全て女性で、その全員が巫女役である。

巫女の自覚があり、それで働ける事を元々分かっていて参加した方も居るし、何も分からず参加した方も、御神事に於いては全て巫女役である。

神憑った女性は元々の巫女体質の方だ。

「黒龍が呼んでいる」との事で急遽場所を移動。悲しく見捨てられた黒龍様の聖地で祈りを捧げる。

ここで、「宮古番」と呼ばれる宮古の地(じ)の女性が入口の巫女となり黒龍様をお通しする。即座に憑り、悲しみの意識を一身に受け泣きじゃくる。その女性はプロではないがユタなのだ。

そんなのを間近で体験するのも初めての事だ。

ひたすら祈り、終了。

なんだろう、この感覚は・・・。



2 件のコメント:

  1. 龍脈、聞いたことあります。静岡にも白龍様がいらっしゃるとか・・・
    ひき続き(祈りの旅)楽しみにしてます。


    スミレ

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  2. 龍脈は日本中にありますよ。

    僕も詳しくは無いですが、富士山を中心とした重要な神ラインも有名だし、白龍様もいたるところにいらっしゃいますよ。

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