2013年11月4日月曜日

東電に感謝



20代の頃、強い反原発意識があった。

広瀬 隆氏に共感し、横の繋がりの集会では、原発の危険性についてよく議論していた。


ただ、何事であれ、組織性を帯びたり、巨大な集団が動かす「運動」と云うものが、その本当の問題解決には繋がらないであろうとの想いがある。

強い方向性を持った尖鋭な運動は、エネルギーの均衡を保つために、その反対の方向にも同等の力を与えるからだ。


そして、何かを嫌悪したり、批判する事が、「自分は正しい」と云う、己のエゴの強化に繋がる様ならば本末転倒である。

私自身にもその傾向があり、自分の思考を注意深く観察する必要を感じている。


運動が駄目ならどうすべきか・・・?

その自問自答を繰り返す日々を送って来たが、自分が見ている世界の変化は、「自分自身の意識の変化によるしかない」と云うのが現在の結論である。

運動や、他から与えられた概念に依らず、個々人が自然に気付き、目覚めた意識の集合が、自然に世の中を変えるのだと思う。


気付きの為のきっかけとして、この度日本国が起こしてしまった重大な事故は多くの意識を目覚めさせている。


今、東京電力は非難と罵倒の矢面に立たされているが、そんな責任転嫁をしている場合では無い緊急事態である。

そして、この事故は、日本人全員が世界中にお詫びをしなければならない自らの責任であると思う。

この事態が長引けば長引くほど人間が地球に与えてしまった傷が深くなって行く。


東電の組織的問題は、司法や政治の世界でじっくりとやっていただくとして、今、廃炉や除染、汚染水処理等の、過酷な作業を決死の覚悟でしてくれている東電の社員の方々や、外部からの下請け業者の方々には心から感謝の念を送りたい。

本当にありがとうございます。



毎朝の神前での祈りに、福島第一原発事故の早期終息の願いを加え、祈り続けている・・・。



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